不安解消!紅葉の涸沢カールでテント泊登山詳細レポート【上高地から行く涸沢カール・奥穂高3日間】

2018年9月27日~9月29日の2泊3日で紅葉を見ながらのんびりするために北アルプスにある涸沢カールに行ってきました。

涸沢カールの紅葉は例年9月の最終週から10月初めの週くらいが見頃とされています。

涸沢カールは普通の観光地ではなく、登山装備で行かなければ危険な場所です。10月に入ると雪が降る可能性もあるので、天候をチェックしてそれに合わせた装備をすることが必要です。

今回の登山ルートは1日目は上高地から横尾でテント泊し、2日目に横尾から涸沢カールへ行き、奥穂高岳山頂へ。3日目は朝から雨が降ったため早々に上高地へ下山という感じでした。

涸沢カールでのんびりするはずでしたが、奥穂高岳山頂まで登ったので結局そんなにのんびりできませんでした。でも素晴らしい紅葉と景色を堪能できて大満足の山行でした。

それでは、いつものようにいってみましょう!

目次

不安解消!紅葉の涸沢カールでテント泊登山

このブログを見てくれている方は紅葉の時期に涸沢カールに行きたい!と思っている方だと思います。

初めて行く山って不安な要素も沢山あったりして、心配なこともありますよね。

冒頭でも書きましたが、涸沢カールまで行くには普通の観光客気分で行くのは危険です。でも、ある程度の登山経験を持っている方ならそこまで難易度の高いコースではないと感じました。

この記事では沢渡駐車場からの行程をレポートしているので、初めて涸沢カールに行く方の参考になれば良いと思います。

今回の登山行程

今回の登山行程をご紹介します。

1日目(曇り)沢渡駐車場~横尾

14:30:沢渡の梓第1駐車場到着

14:43:さわんど大橋バス停から上高地バスターミナルへ

15:06:上高地バスターミナル到着

15:30:登山届を書き上高地バスターミナルを出発

16:20:明神館 通過

17:00:徳澤 通過

17:55:横尾 到着 テント泊

2日目(午前中快晴・午後から曇り)横尾~奥穂高岳~涸沢ヒュッテ

06:00:横尾 出発

07:00:本谷橋到着 休憩

09:00:涸沢ヒュッテ 到着 テント設営・朝食

10:45:涸沢ヒュッテ 出発

13:17:穂高岳山荘 到着

14:10:奥穂高岳山頂 到着

14:35:奥穂高岳山頂 出発(下山)

15:03:穂高岳山荘 到着

15:20:穂高岳山荘 出発(涸沢ヒュッテへ)

17:00:涸沢ヒュッテ 到着

3日目(朝から雨の下山)涸沢ヒュッテから沢渡駐車場

06:50:涸沢ヒュッテ 出発(下山)

08:40:横尾 通過

09:35:徳澤 到着(休憩)

10:15:徳澤 出発

11:10:明神館 通過

11:55:上高地バスターミナル 到着

車での上高地へのアクセス

上高地はマイカー規制のため一般車両の乗り入れが出来ません。

マイカーで上高地へ行く場合は、松本方面から行く場合は「沢渡駐車場」、高山方面から行く場合は「あかんだな駐車場」にマイカーを停めて、バスやタクシーで上高地へ行きます。

駐車場

今回は松本方面から行ったので沢渡駐車場の梓第1駐車場に駐車しました。

沢渡駐車場エリアには数か所の駐車場があり、料金は一律1日600円でバス停も近くにあります。

詳しくは公式ページのマップを見てください。

因みに、上高地から沢渡へ戻る時にバスを下りるお客さんが一番多かったのは「さわんどバスターミナル」でした。

さわんどバスターミナルは沢渡駐車場エリアの中でも一番立派なバスターミナルです。さわんどバスターミナルは他のバス停留所よりも広い屋根があるので、雨の日には荷物を整えたりするのに便利だと思います。

今回利用した梓第1駐車場

今回利用した梓第1駐車場は沢渡駐車場エリアの中でも松本寄りにある駐車場です。

この駐車場はさわんど大橋バス停からも近いし、タクシーも待機しています。

料金は一日600円で前払い制でした。

今回は3日間駐車するので1,800円を支払い領収書をもらいました。

沢渡駐車場から上高地バスターミナルまではバスで約30分間かかります。

梓第1駐車場にはトイレもあるので、必要ならばトイレを済ませておきましょう。

バスで上高地へ行く場合【往復割引運賃がおススメ】

今回、梓第1駐車場から上高地へはバスで行きました。

タイミングよく乗り合いが出来ればタクシーで行きたかったのですが、乗り合いが出来なかったのでバスにしました。

梓第1駐車場を出たところに「さわんど大橋バス停」があるので、バス停で上高地行きのチケットを購入します。

沢渡駐車場から上高地バスターミナルまでのバス運賃は大人片道1,250円ですが、往復割引運賃で2,050円になります。

ここは迷わずお得な往復割引運賃のチケットを選択。上高地からはタクシーを利用するのが困難なイメージがあるので、帰りはバス一択と思っています。

チケットを購入したらバス停でバスを待ちます。

沢渡から上高地のバス時刻表はこちら

タクシーで上高地へ行く場合【4人で乗ればバスと料金はほぼ同じ・乗り合いはタイミング次第】

タクシーで上高地バスターミナルまで行く場合は、一台4,200円の定額なので、4人で乗れば一人1,050円です。

上高地からの帰りは上高地バスターミナルから沢渡駐車場行きのバスに乗った場合、一人1,250円です

行きにタクシーで1,050円、帰りにバスで1,250円としたら、往復で2,300円です。

バスの往復割引運賃の2,050円よりは少し料金は高くなりますが、バスとほぼ同じ料金になります。

4人でタクシーを利用した場合はお得感があります。

以前、上高地に一人で登山に行った時は他のお客さんとタクシーの乗り合いで行くことができたので、バスと同じくらいの料金でタクシーに乗れました。

バスよりはタクシーの方が快適なので、僕なら同じ値段で乗れるならタクシーに乗ります。

ただし乗り合いでタクシーに乗るの場合はタイミング次第です。登山シーズンの朝一とかなら、上高地へ行くお客さんは多いので乗り合いのできるチャンスは多くなり、平日の昼間などのお客さんが少ない場合はチャンスは少なくなりそうです。

上高地バスターミナル

上高地バスターミナルに到着したら登山準備をします。

登山を始める前に「登山届け提出箱」に「登山届」を忘れずに入れましょう!

登山届け提出箱上高地の自然を守る会の券売機は上高地インフォメーションセンターの屋外に設置されています。

上高地の自然を守る会」に入会すると障害保険が付きます。

入会金:1人500円

死亡・後遺障害72.8万円

救助者費用100万円

入会すると券売機から領収シールが発行されるので、登山届に領収シールを貼り付けて上高地の自然を守る会に入会された方の投稿口へ入れます。

 

トイレを利用する場合は協力金を協力金箱に入れます。山にトイレを設置する為にとても費用が掛かっています。

上高地から横尾までは約1時間毎(コースタイム)にトイレがあります。

飲料水を汲める水場もありますが、横尾までは水場がありますので過剰に持っていく必要はありません。

登山の装備、服装を整えて出発です。

横尾まではほぼ平らな道を歩きます。危険個所はありませんが、雨が降っている場合はウェアを濡らさない装備をして出発です!

上高地~河童橋(所要時間約5分)

上高地を出発して5分ほど歩くと「河童橋」に到着します。

河童橋は透明度の高い梓川に架けられた木製の吊り橋で、天気の良い日にはここから穂高連峰などを望むことができます。

河童橋までは観光客がとても多く、周辺には宿泊施設やお土産屋さんなどがあるので、とても賑わっています。

河童橋での記念撮影は上高地の定番ですね。

河童橋から明神館(コースタイム:1時間)

河童橋を過ぎると間もなく小梨平キャンプ場があります。

このキャンプ場までは歩行距離も少ないので、軽いキャンプ道具を持ってきてキャンプを楽しむのも良いかもしれません。

小梨平キャンプ場を通過し、アップダウンの少ない道を左手に梓川を見ながら約1時間歩くと明神館に到着します。

 

明神館の近くには明神池穂高神社奥宮があり、ここまでは登山客以外の観光客もたくさん来ています。

歩くのが早い方は河童橋から1時間はかかりませんが、時間に余裕があれば景色を楽しみながら歩きたいですね。

明神館から徳澤園(コースタイム:1時間)

明神館から徳澤の間もアップダウンの少ない歩きやすい道です。

登山者としてみれば、平らな道を歩くのが飽きてくる頃でしょうか。

徳澤ロッジが見えたら左にカーブすると徳澤のキャンプ地が見え、間もなく徳澤園に到着します。

徳澤園はとても素敵な建物です。まるで海外の避暑地にきたようなお洒落な雰囲気があります。

 

 

 

キャンプ地は綺麗な草地のサイトです。テントを張ってのんびり過ごしている方を見ると、ここで宿泊したい気持ちに駆られます。

登山はしないけど、登山用のテントを持ってキャンプをしたい方にもお勧めのキャンプ地です。

徳澤園で食事もできるので手軽に静かなキャンプ地でのキャンプを楽しめると思います。

オートキャンプに物足りないキャンパーは徳澤にキャンプへ行っては如何でしょうか?

とてもおすすめの場所です。

綺麗なトイレと水場も完備されています。

徳澤の雰囲気はとても素晴らしく、ここで足を止めて休憩する登山客も多くいます。

ここに来るとカレーライスやソフトクリーム、温かいコーヒーを飲みながら徳澤の雰囲気を楽しみたいと思うはずです。

徳澤園オリジナルのお洒落なお土産も売っているのでチェックしてみて下さい。

徳澤園から横尾(コースタイム:70分)

徳澤園から横尾の間もほぼ平らな道が続きますが、上高地バスターミナルから徳澤園間よりもアップダウンが多くなります。

横尾まで平らな道を約3時間あるくので、かなり平らな道に飽きてきます。

横尾に到着すれば、その先は本格的な登山路となります。

横尾から先は登山装備のない方は進まない方が身のためです。天候が良ければ問題ない区間もありますが、天候が崩れれば着ている服によっては低体温症などのリスクを伴います。

横尾は一般道路で言えば交差点のような場所です。

ここから穂高岳方面槍ヶ岳方面、蝶ヶ岳方面へと行くことができます。

横尾でテント泊

17時55分に横尾到着。

先程も書きましたが、横尾から各方面へ登山できるため、横尾山荘やテント場で宿泊する登山客などが多くいます。

到着したのが遅い時刻だったので、トイレ近くのキャンプ地はテントでいっぱいでした。

キャンプ地は平らな開けた場所で、草地と砂利のような地面なのでテントの設営は容易です。

トイレ近くの他に、横尾大橋の近くの開けた場所にキャンプ地があります。

幕営数:約100張

キャンプ場利用料:1人1泊700円

今回は上高地へ入ったのが遅い時間だったので、横尾でテント泊して翌日に涸沢カールを目指すことにしました。

横尾山荘には売店もありますし、トイレや水場もあるので快適にテント泊ができます。

マルちゃん正麺、セブンイレブンで購入したチャーハン、スモークタンで夕食を済ませて、翌日に備えて早めの就寝をしました。

 

 

 

登山には必ず持っていく『ジェットボイル』はオススメです。

SOTOの『ウィンドマスター』はコンパクトで高火力、風にも強いので、ジェットボイルとセットでザックの中に入れていきます。

トランギアのメスティン。大人気の軽量アルミクッカーです。
この山行ではチャーハンを炒めました⬇️

上高地バスターミナルから横尾のまとめ

上高地バスターミナルから横尾までは梓川沿いのほぼ平らな道を約3時間歩きます。

重いテント泊装備を背負っていても、ペースを上げれば約2時間25分ほどで横尾に到着することが出来ました。

健脚な方ならもっと早いペースで歩くこともできるはずです。

平らで代り映えのない景色を3時間ほど歩くので、だんだん歩くのに飽きてしまいます。

この先に見ることが出来る素晴らしい景色を期待しながら歩きましょう!

途中にある徳澤の素晴らしい雰囲気を楽しみながら、コーヒーを飲んだりソフトクリームを食べて気持ちをリフレッシュするのも良いです。

横尾からが登山本番です!!

横尾から涸沢カールへ(コースタイム:3時間)

横尾でテント泊して、朝4時に起床。

軽く食事をして結露と露で濡れたテントを撤収して涸沢カールへ向かいます。

乾燥していた軽量の登山テントも濡れて重量が増えます。

天気が良ければ、朝陽が出るころには横尾からもモルゲンロートを見ることができます。

この日は快晴だったのでモルゲンロートもばっちり見ることができました。

4時に起きましたが、ゆっくりし過ぎて結局横尾を出発したのは6時頃でした。

横尾大橋を渡り涸沢カールへ出発しました。

横尾から出発して、暫くは平らな登山道が続きます。

途中から緩い登りとなり、左手に屏風岩を見ながら歩くとコースタイム約1時間で本谷橋に到着します。

本谷橋を渡り切った河原で休憩する登山客が結構います。

ここから北穂高岳を見ることができます。

本谷橋から涸沢カールまでのコースタイムは2時間です。

急登や危険個所はありません。

穂高岳や紅葉を見ながら歩くことができるので、上高地バスターミナルから横尾のような物足りなさはありません。

 

 

涸沢ヒュッテの小屋が見えると、やっと涸沢カールに到着したという安堵感が湧いてきました。

 

 

 

涸沢ヒュッテ付近になると、紅葉もかなり進んでいました。

涸沢ヒュッテ

涸沢ヒュッテは収容人員180名の大きな山小屋です。

テント場も広く利用客がとても多いです。

特に紅葉シーズンは一番の混雑時期となります。

混雑時に山小屋に泊まる方は一枚の布団に2~3名で宿泊することになるとか!

トイレと水場

利用者が多いのでトイレの数も多く、水場の蛇口も多く設置されています。

山小屋・テントの宿泊者はトイレの利用料金を含みます。

売店と展望テラス

山小屋の外にはパノラマ売店展望テラスもあり、売店でビールコーヒーカレーおでんなどを購入して展望テラスで食べることが出来ます。

 

 

展望テラスからは穂高連峰や涸沢カールが一望でき、東側には常念岳が望むことができます。

以前は展望テラスで火器を使用することが出来ましたが、現在は火器使用禁止となっています。

売店の前にある長テーブルでは火器の使用は可能みたいです。

ドコモの携帯電波

僕が使っているドコモの電波状況ですが、テント場は今一つ電波状況が良くなかったです。

涸沢ヒュッテ付近全ての電波状況を確認したわけではありませんが、水場付近の電波状況が比較的良かったです。

ドコモの携帯電波は水場付近が良好!

テント場

キャンプ場利用料:1人1泊1,000円

幕営数:500張

受付は13時から17時にテント場中央にある受付でします。

テント場の地面は砂利や岩の場所が多いので、テントの下に敷くコンパネ板(ベニヤ板)を500円で借りることもできます。

コンパネ板は数に限りがあり先着順となっています。

涸沢ヒュッテから涸沢小屋の方へ広がるテント場は広大です。

涸沢ヒュッテの近くは大きな石や岩が多くあり、テントが設営できるように大きな石や岩をどけて二人用の山岳テントが張れるくらのスペースを平らに整地してある感じです。

今回設営したアライテントの『トレックライズ2』は定番の山岳テント! 日本製で信頼できる3シーズン山岳テントです。

 

 

トイレと水場が涸沢ヒュッテのパノラマ売店近くにあるので、涸沢ヒュッテ側からテント場が埋まっていきます。

レンタルテントも可能なので、利用する場合は予約すると良いでしょう。

13時以前に涸沢ヒュッテに到着した場合は、先にテントを設営して14時からテント場の受付で利用料金を支払えばOKです。

この日は9時に涸沢ヒュッテに到着したので、テントを設営して食事をしました。

横尾で軽く食事をしてきましたが、3時間歩いたらお腹が空いてしまいました。

 

 

涸沢ヒュッテに到着した時間が早かったので、奥穂高岳に登ることにしました

涸沢ヒュッテから奥穂高岳

食事を終えて涸沢ヒュッテを出発したのは10時45分でした。

のんびりし過ぎて遅い出発になったな~と反省。

奥穂高岳まではコースタイム登りが3時間40分下りが2時間40分往復で6時間20分です。

涸沢ヒュッテから涸沢小屋へ行き、涸沢小屋のテラスを通ってザイテングラートに向かいます。

 

 

涸沢小屋を過ぎてザイテングラートまではナナカマドなどの紅葉が楽しめます。

紅葉したナナカマドと前穂高岳や奥穂高岳、涸沢岳などのコラボレーションは最高に美しいです。

 

 

 

ザイテングラートまでは比較的なだらかな登山道ですが、ザイテングラートから先は岩場となり鎖場や足元の狭い道となります。

ザイテングラートから見下ろす涸沢カールや見上げる穂高連峰の美しさは、実際に行った人しか味わえない絶景が続きます。

綺麗な写真で景色を知ることはできますが、直に自分の目で見るその景色に適うものはないはずです。

こんな素晴らしい景色を見るために登山をしていると言っても過言ではないです。

 

この日は午前中は快晴で、奥穂高岳を目指して出発した頃には雲が多くなってきました。

ザイテングラートを登りながら、時折振り返る景色や見上げる景色を楽しみながら、まずは穂高岳山荘を目指しました。

穂高連峰のゴツゴツした男らしい岩肌を見ながら登り続け穂高岳山荘に到着すると、やっとここまで来たか~という気持ちになります。

 

穂高岳山荘に到着すれば、奥穂高岳の頂はもうすぐです!

穂高岳山荘

標高2,996m白出(しらだし)コルに建設された穂高岳山荘収容人数250人の大きな山荘です。

 

テント約40張りのキャンプ指定地もあります。

支払いがクレジットカード対応となったそうです。

今回はここにザックをデポして奥穂高岳を目指しました。

トイレ:あり

水場:なし

水は飲料水が1ℓ200円で購入できます。

穂高岳山荘から奥穂高岳(コースタイム:50分)

穂高岳山荘から南側の岩壁を登るように山頂を進みます。

登り始めると直ぐに、ほぼ垂直の梯子を上ることになります。

混雑時には梯子待ちの行列になることもありますが、今回は13時過ぎになっていたので登山客は少なくなっていました。

梯子を上った後は比較的なだらかな登山道となりますが油断は禁物です。

転倒などに注意してコースを誤らないように進みます。

奥穂高岳山頂

ザックをデポして身軽だったため、約30分で奥穂高岳山頂に到着しました。

山頂に到着した頃には、雲が多くなり槍ヶ岳を望むことは出来ませんでしたが、奥穂高岳からの眺めは素晴らしかったです。

山頂には10人くらいの登山客がいて、その中にはNHKの撮影クルーの姿もありました。

山頂から西側には、見るだけで鳥肌が立つような垂直にせり上がった岩壁のジャンダルムがそびえ立っています。

一般登山客を寄せ付けないその容姿は、怖ろしいほどの存在感があります。

そんなとてつもないジャンダルムから奥穂高岳へ進んでくる登山客も数名います。

前穂高岳方面から来る登山客も数名いました。

岳沢から前穂高岳経由の奥穂高岳登山もとても楽しいコースなのでオススメです。

山頂でゆっくりとしたかったのですが、下山が遅くなるので記念撮影をして奥穂高岳山頂を後にしました。

トイレ:なし

水場:なし

奥穂高岳から涸沢ヒュッテ(コースタイム:2時間40分)

奥穂高岳から来た道を戻ります。

穂高岳山荘までは垂直の梯子あたりを特に注意して下りました。

落ちたらタダではすまないなという恐怖心があるので無茶をすることはないと思います。

穂高岳山荘で山バッチを購入して、登ってきたザイテングラートへ。

水色のが可愛かったので購入しました。

穂高岳山荘オリジナルの手ぬぐい。ついつい購入してしまいます。

ザイテングラートの下山はとても危険だと思える場所はありませんが、足場の狭い場所があったり、足場を探しながらの下山になります。

前方には涸沢カール、左後方には涸沢岳、右手には前穂高岳を望みながら下山します。

いつも思いますが、下山って長く感じます。

こんなに登ってきたか~と思うくらい果てしなく感じる時があります。

涸沢ヒュッテでテント泊

奥穂高岳から下山して涸沢ヒュッテに戻ってきたのは17時頃でした。

涸沢ヒュッテを出発した時よりもテントが多くなっています。

 

下山してから30分間くらいテントでゆっくりした後に、パノラマ売店へ行き名物おでんを食べました。

おでんは1本100円からでしたが、バラ売り分は完売していて700円のセット販売のみでした。

 

涸沢カールを見ながら食べるおでんは格別でした。

登山の疲れも吹き飛びます!

おでんだけではお腹が満たされなかったので、テントに戻りセブンイレブンの照り焼きを温めて食べました。

この後、担いできたワインを飲み2日目終了です。

午後から雲が多くなりましたが、2日目も楽しい登山が出来ました!

3日目(下山の日は朝から雨)

最終日の3日目は朝から雨が降っていました。

稜線では雪予報が出ていたとか。

雨なので軽くテント内で食事をして、ザックの中に装備を詰め込み、雨で濡れたテントを撤収しました。

撤収を終えてパノラマ売店に行くと、他の登山客もレインコートを来て下山準備をしていました。

涸沢ヒュッテから上高地バスターミナルの下山コースタイム

涸沢ヒュッテ~横尾:2時間

横尾~上高地バスターミナル:3時間10分

正直、雨の日はテンション下がります。

大勢下山するようなので、登山道が渋滞する前に下山しないと!と思い支度をしましたが、結局涸沢ヒュッテを出発したのは6時50分でした。

相変わらず支度の遅いおじまるでした。

天気が良ければ「パノラマコース」を下山したいところでしたが、岩場が滑りそうなので、登ってきた登山道で帰ることにしました。

下山を始めると、本谷橋までは渋滞していて自分のペースで歩くことが出来ませんでした。

本谷橋から先は比較的渋滞が緩和したので、少しペースを上げるために小走りしながら下山。

ちょっとオーバーペースで足が痛くなった頃に横尾に到着。

横尾では休憩を取らず、徳沢で休憩を取る事にして横尾を通過しました。

横尾から徳沢の区間は足も痛くなったので、とても長く感じました。

正直言って、来る時も同じ平らな道を歩いてきたので、この区間は飽きていました。

雨は思ったよりも強くならず、小雨程度の雨が降り続いていました。

徳澤で休憩【カレーライスとソフトクリームが美味しかった】

徳澤に到着したのは9時35分でした。

徳澤につくと休憩している登山客が沢山いました。

徳澤園の外にはザックがずらりと置いてありました。

屋根のある場所を探して思いザックを置き、レインコートを脱いで徳澤園の中に入りました。

足も居たくなっていたし雨の中歩いてきたので、テーブル席のある徳澤園の建物内がオアシスに感じました。

食事をしていたお客さんが帰るタイミングで席を確保して、カレーライスを注文しました。

涸沢ヒュッテを出る前に朝食を済ませていましたが、しっかりとカレーライスを完食し、デザートにソフトクリームも注文しました。

 

カレーライスはポークカレーで、バラ肉が柔らかくとても美味しいカレーライスでした。

ソフトクリームも濃厚でとても美味しかったです。

徳澤園で10時15分まで休憩して、下山を急ぎます。

徳澤園から上高地バスターミナル

徳澤園を出れば、コースタイムで2時間後には上高地バスターミナルへ到着します。

この三日間で歩いてきた時間を考えれば2時間の歩行時間は短いですが、足の痛みと雨でテンションが下がり気味でパースがあがりませんでした。

もう、楽しいことを考えて歩くしかないという思いだったので、下山後に温泉に入りサッパリすることを考えて歩いていました。

コースタイムとほぼ同じ11時10分に明神館を通過。

その後小梨平キャンプ場を通過し、河童橋に戻ってきました。

二日前には河童橋で写真を撮ったりしていましたが、そんな気持ちにもなれずに上高地バスターミナルを足早に目指しました。

11時55分に上高地バスターミナルに到着。

汚れたトレッキングシューズを水道で簡単に洗い流してバス乗り場に行きました。

沢渡駐車場行のシャトルバスの乗り場は7番ターミナルです。

まだ7番ターミナルに並んでいるお客さんは少なかったので、ザックを下して並びました。

あまり待つことなくタイミングよくバスが来たので、重いザックをバスの係員さんに預けて、バスの収納場所に入れてもらいました。

バスの座席に座った時に、座って帰ることができて良かった~という気持ちでした。

無事に「さわんど大橋バス停」に到着し、ミニポップビーへ。

ザックを車に投げ込み、温泉へ向かいました。

竜島温泉 せせらぎの湯

今回の温泉は「竜島温泉 せせらぎの湯」です。

入館料:大人510円、小人:小・中学生250円

開館時間:10:00~22:00(入館締切21:00)

お食事処せせらぎ:11:30~14:00

休館日:毎週月曜日、年末年始(12月31日〜1月1日)

(ただし月曜日が休日の場合は営業し、翌日の火曜日が休館日になります。)

ここは、以前に奥穂高岳へ行った時にも帰りに寄った温泉で、今回で3回目くらいになります。

この温泉は内風呂と露天風呂が一つずつの、こじんまりとした温泉なので僕のお気に入りです。

お客さんもそんなに沢山来ないので、僕は勝手に穴場の温泉と思っています。

お湯は無色透明で無臭ですが、お肌がとてもツルツルになります。

脱衣所にはコインロッカーがあるので、貴重品の管理もしやすいです。

コインロッカーは100円を入れて、使い終わったら返却されるやつです。

入浴後は、畳の無料休憩スペースで寛ぐこともできます。

下山後はコーラが飲みたくなります!

やっぱり下山後の温泉とコーラは最高です。

最終日は雨が降ってしまいましたが、大雨にならずに小雨で留まってくれて助かりました。

とても綺麗な紅葉を楽しめることが出来て大満足の山行でした!

3日間で行くおすすめコース

最後に、今回のコースを歩いて思いましたが、上高地バスターミナルから横尾間を行帰りのピストンをするのは飽きてしまいました。

それで、おすすめコースです。

このコースはある程度登山をやっている方のお勧めコースです。

上高地から穂高連峰の一部を縦走し涸沢カールを楽しむ周遊コース①

上高地バスターミナル→岳沢→重太郎新道→紀美子平でザックをデポして前穂高岳→吊尾根→奥穂高岳→穂高岳山荘→涸沢岳→北穂高岳→涸沢ヒュッテ→横尾→上高地バスターミナル

上のコースをもっとゆったり歩きたかったら、涸沢岳と北穂高岳には行かずに涸沢ヒュッテに下山するコースも良さそうです。

上高地から穂高連峰の一部を縦走し涸沢カールを楽しむ周遊コース②

上高地バスターミナル→岳沢→重太郎新道→紀美子平でザックをデポして前穂高岳→吊尾根→奥穂高岳→穂高岳山荘→涸沢ヒュッテ→横尾→上高地バスターミナル

上高地から穂高連峰の一部を縦走し涸沢カールを楽しむ周遊コース②は数年前に実際に歩いたコースです。

涸沢岳や北穂高岳に行くつもりだったのですが、穂高岳山荘から涸沢カールを見たら、すぐに涸沢カールに下山してゆっくりしたい願望が芽生え、涸沢岳・北穂高岳には行かずに涸沢ヒュッテまで下山してしまいました。

そんな、のんびりの登山が楽しいです。

まとめ

今回は紅葉の涸沢カールへの登山をご紹介しました。

登山はやはり天気の良い日にするものだと実感しました。

今後も無理のない登山計画を立てて、山を楽しみたいと思います。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

登山おすすめギア

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